薮田のブログ

SmartHRという会社で人事をやっています。VOYAGE GROUP>ライブドア,LINE>SmartHRとインターネット業界をうろうろしてきました。webディレクターを経て人事をやってます。個人的な発言集です。


あっというまに3月ですね。SmartHRで人事をしている薮田(@yabucccchi)です。

4月が期初の会社にとっては、来期の目標を全社員に共有をしはじめる頃ではないでしょうか。会社によってミッションや目標の共有方法は様々だと思いますが、ちょっとSmartHRの話をしたいと思います。

当社は1月が期初なので、2ヶ月程前に全社キックオフというオフラインイベントを通じて今期の目標を共有しました。これまで社会人の人生の中でこういうイベントに参加したり企画運営することがいくつかありましたが、とても印象に残る会にすることができました。なぜ良かったのか、どんなことをしたのかを書きたいと思います。

全体のサマリー

会全体としては4つの構成+懇親会(1月だったので新年会)という構成です。ざっくり言いますとこんな感じ。
1) 昨年の振り返りやプロダクトのこれまでの遍歴
2) 今後のプロダクトの展望や事業戦略。2019年のミッション発表
3) 各組織ごとに別れてのグループワーク
4) 社員参加型のコンテンツ
1,2はCEOの宮田やCOOの倉橋、CTOの芹澤、プロダクトプランナーの副島が話す登壇形式の場。1年で社員が倍以上になったこともあり、プロダクトの遍歴を知らない人も増えてきました。SmartHRの初期からいる人も最近入社した人も同じ情報を持っておくという意味合いでも振り返りやプロダクトの遍歴を伝えられたことは良かったのではないかと感じています。

kickoff
ちょうど100人くらいの参加者。時に笑い有りと和やかな空気で会が進みました。

今回のキックオフで公開したことをいくつか社外向けにもオープンにしているので、こちらもご覧ください。

実施した結果どうだったのか?

2点くらいの軸で今回の結果を見ています。1つはwevoxというアトラエさんが提供している従業員サーベイ。もう一つは我々独自の事後アンケートです。

wevoxを導入している企業さんじゃないと少しわかりづらいかもしれませんが、2019年1月のキックオフ後のサーベイの結果、『理念戦略』という項目が100点満点中87点を記録することができました。wevoxを利用している近しい業種の会社の平均スコアと比較できる機能があるのですが、理念戦略の項目は平均だと66点だそうです。

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事後アンケートでは、平均すると4.57点(5点満点)。まずまずの結果だったのではないかなと思っています。生の声としても「当事者意識を持って来期取り組むべき課題について考えることができた」「生産性が高く凝縮された時間だった」「テンションが上がった」という声があり、とても効果の高い施策だったと感じています。

アンケート
では、『なぜうまくいったのか?』自分なりに振り返ってみたところ5つくらいポイントがあったなと思っています。少しご紹介。

大切にしたい5つのこと

【その1】経営陣が細部まで内容にコミットする

このような『キックオフ』って誰が、いつから、考え企画運営するのか?という議論があるかもしれません。当社では経営陣が責任を持って企画しています。元々、週に2回経営陣が集まって話す時間があり、キックオフの2ヶ月程前から来期の目標について話し始めるといった感じです。今回は来期目標のベースをCEOの宮田やCOOの倉橋が作り、経営陣が集まるミーティングの中で具体的に詰めていく形式をとりました。「どういう伝え方が良いか?」「登壇なら誰から伝えるべきか?」「大筋どういう流れが良いか?」等の全体のベースを決めて、コンテンツごとに登壇者責任者を決める。あとは登壇者ごとに細部を作っていくといった流れです。

ベースがしっかりしていれば、登壇者ごとに別々に資料を作ったとしても、メッセージは統一されるので、最初に経営陣がコミットして大枠を作るということが非常に重要だと思います。

【その2】コンスタントにインタラクティブな要素を入れる

人間、集中力は長続きしません。一人当たりの登壇時間を15分以内に限定しました。また、45分に1回は聞いている人たちからの質問コーナーを設けるようにしました。事後アンケートで「全然飽きなかった」という声が多かったんですが、その理由はここにあるかもしれません。

みんなの前で質問するのはハードルが高いと思うので、sli.doというQ&Aツールを使って質問しやすい状況を作りました。web上で質問を気軽に書けるので、登壇中に思いついたことを遠慮なく書くことができます。登壇が一段落したら、sli.doを投影してそこに書かれたコメントに答えていくという形式をとりました。

【その3】温度感を絶やさない

全社ミッションを伝えるだけで終わらず、発表直後にグループワークを実施しました。4〜10人くらいの組織ごとに分かれて「全社目標を達成するために自分たちの部署は何をすべきなのか?」ということをディスカッションする場です。時間は大体1時間。ミッションを聞いた熱量、温度感のままグループワークを実施するというのがポイントなんじゃないかと思っています。

目標を聞いたとしても、全員が同じように捉えられたかでいうとそうではないかもしれません。人によって認識の差があるのが常だと思います。改めて同じチームのメンバーどうして目標をどう捉えたのかを話し合い、自分たちの目標を一緒に話すことで一体感を持った目標設定ができるのではないかと思います。

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グループワークの様子

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【その4】本音を話す

事業の話だけではなく、人事制度についてパネル形式でディスカッションするコーナーを設けました。今回はCEO,COO,CTO,CFOがパネル、人事責任者の私がモデレーターでした。プレゼン形式だとどうして本音や個人の考え方が伝わりづらいのですが、パネル形式にすることで意見が分かれたり、なぜそういう意見なのか理由を深掘りするなど考えかたが可視化される効果がありました。

1テーマについて、「あり・なし」と理由を話し、オーディエンスにも「あり・なし」を聞くような仕掛けをしてみました。

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SmartHR社、得意の意思表示の札です。


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パネルディスカッションのときに使った、pollyというソリューションが便利だったんでご紹介。slackで気軽にYes,Noを聞けるツールで、オーディエンスから活発に意見を出してもらうという意味で効果的でした。例えば、『社食』というテーマについれ『あり』『なし』『ありとはいいきれない』の3択で聞いてみるとこんな感じ。(名前は伏せてます)

polly

オーディエンスが100人いてもディスカッションが一方通行にならないので、かなりおすすめです。

【その5】後から入社してくる人のことも考えてアーカイブを残す

後から入社する人が情報を掴みやすくするために、映像に残したりもしましたが、パッとわかるようにグラレコを書いてもらいました。

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当社のデザイナーが書いています!

これ以外にも、グループワークの内容をドキュメントに残したりもしました。キックオフの後に入社した人が同じ情報を持てるようにしておくことも非常に重要かなと思います。

まとめ

当社では、こんな感じで半年に1回キックオフを実施しています。こういった全社集会のようなオフラインイベントは、『会社を自分ごとに捉えるきっかけ』になるのではと思います。こうしたオフラインの場をどう作るのかで目標の意識合わせや一体感が変わってくるので、会社全体としてリソースをかけるべき施策だと改めて感じることができました。

キックオフでの成果をキーワード1つだけで説明するとすれば『当事者意識』。やらされてる感で仕事をするのはつまらないですし、モチベーションを上がらない。起点起点で当事者意識が生まれるような場をつくり、プロダクトを進めていくことで従業員が自発的に動いていける環境ができるのではないかなと思います。

従業員が増えると、こういった場をつくる難易度は上がりますが、諦めず良い組織にしていきたいと思います。

おまけ

新年会は、オフィスで日本酒を楽しみました。

Image from iOS


ロゴ入りマス。

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お酒は気遣いなくセルフで酌むスタイル。

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明日もお待ちしております。©天下一品


こんにちは、薮田(@yabucccchi)です。先日LINEのアルムナイを作るということを書きましたが、早速アルムナイのイベント”LINE alumnight”を開催しました。


今回は当日の様子をご紹介いたします。

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会をはじめるまで


<どうやってあつめたのか?>
夏頃にfacebookでイベントページをつくり、私の友人一覧からLINE株式会社に在籍していた人をざっと招待しました。元LINEの人以外の人が来てしまうと主旨が変わるため非公開設定とし、参加者全員に招待権限をつけました。当日集まったのは大体50名ほど。初回でしたが、人が人を呼んでこれだけの方が集まりました。

<どんな人があつまったのか?>
集まったひとたちの職種の比率や、今どこで働いているのかをざっと集計してみました。

・職種比率


少し前のLINE社の職種割合に比べるとバックオフィスの人が少なめで、ビジネスサイドの方が多めだったように思います。(ビジネスサイドの方々がたくさん辞めてるというわけではないと思いますよ!)
参考:LINE株式会社は5年目を迎えます

・今回の参加者は今どこで働いてるのか?
元LINEの人ってどこに転職してるのか気になりますよね。公開して良い人の社名だけ紹介します。
Arm Treasure Data / AWS / bitFlyer / BuzzFeed Japan / C CHANNEL /  ChatWork / FOLIO / GameWith / Google / Hamee / HITOWAホールディングス / Houzz / SmartHR / クラスター / コスモポリタン日本版 / コルク / シティライツ法律事務所 / スポーツITソリューション / スマートニュース / ディライトワークス / ドリームインキュベータ / トレタ / ハーストデジタルジャパン / ベンチャーラボインベストメント / ミクシィ / みずほ証券 / メルカリ / メルペイ / ラブグラフ / 一休 / 仮想通貨取引所 / 楽天 / 日清食品 / 和久環組 / 起業・独立 など

今回集まった人たちの転職先は、大小様々ですが、IT業界やメディアが多め。同じ業界への転職が多いのは、まぁ当然ですよね。起業したという方もいましたが、どちらかというと少なめな印象です。

当日の様子

ここからは当日の様子を写真でざっとご覧ください。現、元LINEのひとたちが「あー懐かしい」と思うような写真ばかりなので、身内ノリです。ごめんなさい!

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場所は渋谷ヒカリエ近く。LINEの前のオフィス近所のお店。

ここからは交流の様子。
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コンテンツは特になく、終始交流の時間にしました。みんな楽しそうでよかったです。 

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”みんなLINEからどこにいったのか?”を紹介したのですが、さすがにそこはみんな気になっていたようでプロジェクタに注目していました。

久々の再開ということで、3時間の交流時間はあっという間にすぎていきました。
予定があって途中で帰ってしまった方もいますが、最後は集まった人たちで記念写真。

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この会をきっかけに新たなビジネスがうまれたり、雇用がうまれたりしているかもしれませんね!

楽しかったー。

<おまけ>
話し足らないということで、2次会もやりました。

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遅れてZOZOの田端さんも参加。2次会も楽しい会でした!LINEお決まりのLポーズ。


次回の開催

今回参加できなかった方、知らなかった元LINEのみなさまへ。
今回、やってみてかなり盛況だったこともあり次回2019年の6月頃に実施しようと思います。以降も半年に1回か1年に1回くらいは開催しようと思います。

私が知らない方もたくさんいらっしゃると思いますし、申し訳なく伝え漏れていた方もいらっしゃると思います。LINEを退職した方で次回参加したい方がいれば薮田(@yabucccchi)までご連絡ください!

次回もお待ちしております。


薮田@yabucccchiです。先日、転職活動の記録をご紹介いたしました。


今回は現在の会社に在籍した10年間の会社生活の記録です。なのでちょっと長いです。

事件後のライブドアへ入社、NHN Japanとネイバージャパンとの経営統合、LINEの成長と今。激動の10年でしたが、様々な経験をさせてもらえた10年でした。私が何を経験したのか、私が会社を見ていて何を感じたのかを忘れないように残しておきたいと思います。感謝と共に。

私の10年は大きくわけると3つくらいのシーズンがありました。
  • ディレクター期:2008年〜2011年 _約2400文字
  • 会社変動期:2012年〜2014年 _約2600文字
  • 人事色々期:2015年〜2018年 _約2500文字
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それぞれのシーズンごとにポエムしていきたいと思います。

ディレクター期:2008年〜2011年

ライブドアに入る前は、ECナビ(現:VoyageGroup)でWebディレクターをやってました。ライブドアにはWebディレクターとして入社。入社のきっかけは、当時ライブドアに在籍していたsasakill(現スマートニュースVP)と、行ってきたブログでおなじみ、今もLINEのDevRelで活躍している941さんに誘われたこと。二人とディレクター勉強会という会合を開催していたのが縁でした。この二人に誘われていなければ今の私はいません。本当に感謝しています。

<なぜライブドアを選んだのか>
当時はECナビがCyberAgentグループだったこともあり、CyberAgentの異動制度"キャリチャレ"に応募しようとしていました。その矢先に誘われたのですが、”ディレクターが活き活き働いている””優秀なエンジニアが多い””会社としてはこれから立て直しのステージ”そういう環境が自分に合っている気がしたので入社を決めました。

以前からCGMの領域は好きだったこともあり、ブログ事業部というところにWebディレクターとして配属されました。最初のOJTは谷口マサトさん。最近ではドラマ作ったり大活躍するLINEシニアプロデューサーです。私、入社時に年収交渉したのですが、当時のライブドアは採用担当者がいない状況だったので、谷口さんと電話で給与交渉をしたことを今でも覚えています。後で聞いたところそうやって交渉できるところも良かったみたいです。

<ライブドアでの仕事>
最初に伝えておきますと、私はディレクターとしては優秀ではありません。ヒット作もなく、どちらかというと滑ってる方が多かったと思います。ただ、このときのディレクターとしての経験が今に活きているので当時の私に付き合ってくださった開発のみなさん、デザインのみなさん、営業のみなさんには感謝しています。

入社当時、"黒字化"という言葉がキーメッセージとして社内で出ていたことが印象的でした。

最近、ネット興亡記【7】ライブドア残党、奇跡の「トップジャック」という記事がありましたが、このトップジャックとかやってた頃です。ちなみにこの記事に
とにかく会社のムードは暗かったですね
と、書かれていましたが、私は微塵もそんなことは感じてなくて、むしろこの状況下で情熱もって働いている社員の野武士パワーのようなものが好きでした。

当時は、CGM✖️広告、みたいなことを担当としていました。ブロガーリレーションというブログを使った広告商品を企画運営したり、ブロガーさんたちとコミュニティつくったり、奨学金つくったり。どちらかというとコンテンツ寄りの企画をしていたように思います。営業担当の長福さん(現LINE Pay COO)に営業動向したりしてましたね。ライブドアの営業の人たちは男気があるカッコいい人が多かったように思います。一緒に仕事できて良かったです。

その後、2010年末頃から新規案件をやっていたのですが、とある事情でペンドになってしまったので目立つ成果を残せなかったと思っています。残念。

<ゆかいなディレクター仲間たち>
当時の同僚ディレクター陣は若く、粗々でしたが、個性豊かな人が多かったように思います。現在もLINEで活躍しているディレクターもたくさんいますし、退職してから活躍してるディレクターもたくさんいました。

すでに退職していったメンバーでいうと、坪田さん(現:Basecamp代表)、多留さん(現:ミクシィ取締役執行役員)、石野さん(現:ファンプレックスプロッデューサー)、@takejune、(フリルファウンダー)、などなど。

ちなみに、彼らが退職して活躍しているということが、私の転職意思を少し後押しした気もします。外での価値はどんなもんだろう、俺。みたいな。

少しの時間ですがディレクター人生をゆかいな仲間たちと経験できたのは貴重でありがたかったです。

<NHN Japanグループへ>
NHN Japanとネイバージャパンとライブドアの経営統合。これが私のディレクター期の最後の大きな出来事でした。ライブドアとという社名がなくなる寂しさなのか、仕事が一区切りがついていたからなのか、この頃に転職活動をしていました。Webディレクターとして。しかし、思いとどまるきっかけが3つありました。
  1. ネイバージャパンのひとたち
    2011年の夏頃、当時新規サービスのディレクターをしていた私は、LINEの当時のPM(今もだけど)稲垣あゆみさんにヒントを聞きにいきました。ちなみに、このときにLINEをダウンロードしました。彼女からは、LINEのリリースまでのプロセスを色々と聞いたんですが、”企画”という仕事のやり方、考え方を改めさせられました。自分がやってたことはなんだったんだろう。。すごいプランナーがいるもんだなと。そのとき自分はディレクターで良かったのか?と、思うようになっていました。

  2. LINEの誕生
    当時は「目指せ100万ユーザー」みたいなことを言ってた時期です。ちょうど七夕のときに、大崎のオフィスに笹の葉があって、こんな短冊がありました。

    引用元:LINE HR BLOG

    その後、あっというまに100万、1000万とユーザー数を伸ばしていってました。2012年の初めにネイバージャパンとライブドアの社員を集めた決起会のようなイベントがあったんですが、そのときにLINE取締役の慎さんの話を聞いて「これは間違いなく大きくなる」「この成長を見るのは自分の経験になる」と強く思いました。

  3. 人事職へのお誘い
    自分のキャリアに悩んでいた頃に当時の上司、小久保さん(現:株式会社Diverse取締役)から「人事やってみませんか?」と、言われました。これまで兼務 で人事のサポートををしていたことはありましたが、専任としてのオファーでした。

    選ぶ道が明確になってきました。すごいエンジニアがいる。すごい企画者がいる。信頼できる経営陣がいる。みんなといるのが楽しいし面白い。この人たちを支え、活かす仕事として最適なオファーでした。
これらの出来事があり、人事としてこの会社でサービスと一緒に成長しようと決心し、ディレクターとしてのキャリアを終えました。

会社変動期:2012年〜2014年

NHN Japanにネイバージャパン、ライブドアが統合。人事としての最初の仕事はカルチャーミックスだったように思います。
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兼ねてから私は、人事は医者のようなものだと思っているのですが、経営統合はいわゆる移植手術みたいなもんだなと感じました。些細な違和感でのハレーション、拒絶反応。

そういった別々のものをうまく混ぜるために、新たにいれた文化や仕組み、無くしたもの、薄れたことなどがありました。記憶に残ってるものをいくつか。
  • はじまったこと:入社全社メール。サークル制度。交流ランチ(統合1年間のみ)なんでも相談共通窓口MLなど
  • 無くなったこと:全社メールでの個別のマジレス。館内放送(今は一部あります)。お花見やBBQのような休日の社内行事など
私が直で関係していたものもあれば、横でみていたものもあります。ただ、うまく混ざれたのは、しかけが解決したというわけではなく、「良いサービスを出そう」というマインドが共通していたからこそうまく統合できたんじゃないかと思っています。この会社の芯はプロダクトドリブンなんだなと。

また、0→1が得意なネイバージャパンと1→10が得意なライブドアがたまたま統合したことも役割がはっきりわかれてて良かったんじゃないかなと思います。まさに奇跡。

当時1億ユーザーの社内お祝いイベントがあったんですが、そのときにCMSOの舛田さんが当時の組織を「奇跡のチーム」と言っていました。この言葉は今でも好きです。
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当時の1億ユーザー達成の社内イベント。

<人事専任初期の仕事>
私の担当は、人事の中でも"採用""人材育成""文化醸成"という分野。どんなことをやっていたのか職務経歴書がてら書いておきます。
  • 自社ATSの開発
    ATS(アプリカント・トラッキング・システム)、いわゆる採用管理システムを自社開発しました。当時、NHNではReclogを利用していたのですが、選考をする面接官の立場からすると多機能すぎたり、ログインするために社内システムとは別のID,passが必要だったりと、少し面倒でした。個人的には選考官が使いやすいシステムにしたかったこともあり、独自のATS(現R connect)を開発することにしました。当時は@lestrratさんが在籍していたので、lestrratさんに要件を伝え作っていただきました。その後何回もversion upされ、今でも使い続けられています。牧さんがいなかったら今のLINEの採用はもっと大変だったかもしれません。本当に感謝です。
  • 入社1年1on1
    入社者がうまく立ち上がっているのか?を知る。人事と社員との接点作り。ということを目的とした1on1をはじめました。社員のneedsを知る上で、接点が少ない人事としてはありがたい仕組みになったようです。今も入社した社員が1年たったタイミングで人事との1on1が実施されています。
  • 採用
    当時の採用ポジションは13ポジションくらいしかなくて、今と比べるととてもやりやすかったです。
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    ※当時の採用ポジションかなんかのエクセル。

    2013年は年間120名ほど、2014年は年間250名程と今にくらべると少ない採用数ですが、少ない採用チームの数の中でいろいろがんばった思い出です。
  • LINE Fukuoka
    LINE Fukuokaの初期。のちに一緒にLINE KYOTOを立ち上げることになった和田充史さん(現:スマートニュース)を採用したのがLINE Fukuokaで最初で最期の仕事でした。
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    これは、はじめてのLINE Developer Meetupのときの様子。このときの打ち上げで@tagomorisと呑んでたときに「そろそろインターンシップやろう!」と話していたことをきっかけにサマーインターンシップの企画をはじめました。LINE Fukuokaがなければ、サマーインターンシップもLINE KYOTOも無かったかもしれません。とてもよい経験でした。LINE Fukuokaのみなさま、当時のみなさまありがとうございました。

  • サマーインターンシップ
    当時、40万インターンシップと言われていたものです。新卒採用を本格化していく中で、インターンシップは欠かせない施策でした。2013/4/29(みどりの日)に企画書を書いていたのですが、新卒採用担当者がいなかったので、「これ誰がやるんだろうか」と思いながら企画を立てていました。合わせて新卒採用担当者も採用ができ、なんとかインターンシップを実施することができました。

    今考えても40万円というのが絶妙だった気がしています。元々30万円の予定だったんですが、CTOの朴イビンとディスカッションする中で「本当にそれが1番なんですか?」ということを問われ、試行錯誤の後に40万にあげました。もちろん社内への影響も考え、初任給や在籍社員の給与バランスを考慮した上で決定しました。
  • 森川さんとの仕事
    森川さん(現:c channel代表取締役)が人事を管轄していた時期があり、森川さんと一緒に大学周りをしていました。この頃に東京大学の先生とコネクションを作ったことがきっかけで、いろんな取り組みに広がっていくことになりました。学生さんとの接点はもちろんですが、それ以外にもCRISのような取り組みが生まれたことはシーディング活動としても意味があったことだと実感しています。忙しい中、時間を取ってくださった森川さんや先生のみなさまにも本当に感謝しています。

<会社生活>
この頃は、とにかく忙しい日々だったと思います。中でも、2014年は本当にタクシー帰りが多い日々でした。

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 ※私のタイムスリープ

夜中1:00、2:00に誰かいないかウロウロしてたら高い確率で稲垣あゆみさんがいて、家の方向が同じだったのでタクシーで途中まで帰ってたことをよく覚えています。大変ではありましたが、それだけやりがいのあるハードな日々でした。

仕事も大変でしたが、2012年〜2014年の中で一番印象的なできごとは、分社。2012年当時はゲーム本部(旧ハンゲーム、NHN Japan組織)とウェブサービス本部(現LINE株式会社)で大きく2つの組織がありましたが、このふたつの本部がそれぞれ別の会社になりました。「統合したのに分社かよ!」と思いましたが、正直言うと変化が早く大きくて楽しかったです。

一番学んだことは、統合より分社の方が大変ということでした。この辺はかけない話も多いのでまたどこかオフラインで。

人事色々期:2015年〜2018年

2013年の立ち上げ期には3人しかいなかった人材支援室。この頃から、新しい人事メンバーが入社してきました。私も、人事として色々学んだ時期。

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※LINEの名刺、実は何回かバージョンアップされています。

2014年頃までは、試行錯誤で人事の仕事をしていました。上場や事業拡大となるとバックオフィスの方の仕事も多種多様になり、人事経験者や若い人事職希望者を採用していきました。

新しい血が入ることによってLINE人事力の幅が増えたようにも思いますし、自分自信もいろんな知識や考え方を学んだ時期でした。ある種自分のキャリアを考え直すことにもなった時期ですが、この時期に何をやっていたのかを残しておきたいと思います。

<人事中期の仕事>
  • 人事組織作り
    この時期は、自分で手を動かすというよりは、チーム作り、マネジメント、メンバーの成長みたいなことを意識していました。目的は、自分がいなくても周るようにする。ずっと自分がこの組織にいることは新鮮さもなくなるので新しい人がどんどん動いていくべき。そんな風に思っていました。

    人はドライブし、成長していきました。マネージャーになった人もいます。先日、現在の採用マネージャーの二人が記事になっていました。


    那苗さんは、2011年に私が人事になったときから人材支援室を一緒に支えてくれた立役者で、市川さんはLINEの新卒採用の形をつくってくれた立役者です。こうやって若い採用担当者が、数年でチームをひっぱってるのは人事が育つ環境でもあるのかなと思います。

    彼女ら以外にも若い人事担当者が成果を上げられる環境になっているので、世の若手人事担当者はLINEを受けてみてはどうでしょう!?詳しくは、本ブログの最後をご覧ください。

    人事のみなさま、引き続き応援しています!
  • LINE STYLE
    会社の価値感、Valueといわれるやつです。元々、こういう定義を好んでない会社だったようにも思うのですが、Closing the distanceというミッションを作った同じタイミングでValueの制定に取り組むことになりました。

    LINE STYLE

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    ※現在のLINE社員に配られているLINE STYLEのbook初期版

    元々、私は「LINEはどうやって生まれたか。LINEを成功するためにどういう動きをしたのか?」という成功体験、行動姿勢を世に残したいと思っていたので、非常にやりがいのある仕事でした。浸透というところまでの施策ができず、途中で終わってしまいましたが、人材支援室の笠岡さんに魂ごと引き継いだので浸透していくと思います。今、バージョンアップしているようなのですが、公開楽しみにしています^^

    LINE STYELの制作プロセスを少しお話しすると、"成功したサービスを作るときにどういう行動指針だったのか"を紐解くこと。言葉を分析したという方が正しいかもしれません。PR室長の矢嶋さん(現メルカリ)をはじめとしたPRのメンバーとLINE PLUSの人事メンバーとでまとめながら、出澤さん、慎さん、舛田さんに投げては議論する日々が続きました。今でもすごく良い思い出です。

  • LINE KYOTO
    企画をはじめたのは、2016年末か2017年頭だったと思います。まず、書いておきたいことは、この企画はボトムアップの仕事ということ。「LINEはトップダウンの仕事しかないのでは?」という声を聞くことがありますが、そうではない証明としてこの仕事のことは書いておきたいと思います。


    ※LINE KYOTOのオープニング

    ちなみにこの案件は”薮田が実家に帰りたかったんじゃないの?”と言われることがありましたが、そうではないです。企画を始めた理由は3つ。

     ・学生をはじめとした若いエンジニアが開発経験する場所を作りたかった。そしてIT業界に目を向けてもらいたかった。
     ・社内のエンジニアやオフィスを作るデザイナーにワクワクする案件を作りたかった。
     ・俺がゼロから企画がしたかった。

    社外、社内、自分が楽しめるような仕事をやりたかったというのが本音です。とにかく調整の日々で、自分が至らぬところもあり情報共有できずプロセス上でトラブルもいくつかありました。楽しいこともありましたが、そうでないこともたくさんあった思い出です。当時の関係者には改めてお詫び申し上げたいです。

    とはいえ、京都で働きたいと思う技術者にとって新しい環境を作れたことはひとつの時代が作れた気がしています。今後もLINE KYOTOが発展することを願っています。
  • 制度/育成
    2017年頃には100名ちょいだったマネジメント層が2018年には200を超えていました。マネジメント層の育成に強化すべく、Management Assist Program(通称MAP)というマネジメント向けのインプットの会をはじめたりもしました。

    また、社内公募制度という異動制度の実施運営。いわゆる他社だとキャリアチャレンジ制度等いろんな呼ばれ方をしている類のものをやったりもしていました。

    組織が成長するにつれて人材育成、人材開発の重要性が高まってきました。それもあって2018年のはじめに、人材開発専門の組織を作ったのですが、この辺が道半ばで終わってしまいました。引き継いだみなさま本当に申し訳ないです。人が成長する会社になってほしいので、人材開発組織のみなさま本当に応援しています!

<日米同時上場>
上場に関する実務に関わってはいませんが、この前後で組織にどんな変化があるのだろう?ということに着目していました。私が一番気にしていたのは社員のマインド。

当時の私は、「社員が個々のプロダクト愛が強いのはわかるが、会社に対して愛着があるのかな。。会社の上場についてどう思っているんだろう?」と思っていました。

そんな中、ニューヨークの時間に合わせてカウントダウンイベントをやりました。業務時間外の夜ということもありみんなが参加するのか不安だったんですが、ドレスコード(緑のもの)を身につけてかなりの数の社員が参加してくれました。

わざわざユニクロや古着屋に緑のシャツを買いにいく人もいたりして、社員の会社への愛着を感じた瞬間だったと思います。

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みんなでカウントダウンをやりました。

こうやって、一丸となって大きなスタートラインに立てる瞬間に一緒にいれたことを本当に誇りに思います。貴重な経験を本当にありがとうございました。

おわりに

退職エントリー書くまでが最後の仕事みたいな感じですね。一応このブログ、苦楽を共にしたPR室長の林さんにも見ていただきました。お忙しいところありがとうございました!


さて、2018年11月末までという話をしていましたが、引き継ぎも順調に進んだので10月で最終出社となりました。正確には11月に荷物を返しにいくのですが、仕事としては10月で納めました。

退職するときに「道半ばですみません」という挨拶をすることが多かったんですが、そのとおり、LINEは道半ばです。LINEでは人事ポジションを募集していますので是非ぜひ人事のみなさまはご覧になってください。

<人事募集ポジション>

(2013年の全職種の数が13だったのに対して人事だけで10ポジションある今のLINEってすごいですね。)

引き続きLINEを支える人事の仕事はたくさんあるので、興味がある方はぜひご応募してみてください。私に個別にご相談いただいても大丈夫です。それくらいはボランティアでしますので。@yabucccchiまで。

そんなわけで、お世話になった社内、社外のみなさま、本当に本当にありがとうございました!!!!!
ここで書けてない方々とも楽しい仕事、つらい仕事をたくさんさせていただきました。改めて感謝を伝えたいと思います。墓場まで持っていく話は墓場まで持っていきます!

直接ご挨拶ができなかった方もいらっしゃいますが、近い業界なのでまたどこかで!

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 先日の送別会の様子。みなさまのおかげでここまでこれました!感謝!!!!!


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